内痔核
肛門外科
肛門外科とは、肛門疾患を扱う診療科です。 こういった症状ありませんか。 肛門に、、、 痛み、出血、『膿』うみがある、でっぱりがある 肛門に起こる病気を肛門疾患と呼びます。

  • 切れ痔 裂肛
  • いぼ痔 痔核
  • あな痔 痔ろう
  • 腫瘍 ポリープ、腺腫、癌

などがあります。

生活習慣を見直すことで予防できます。
便秘・下痢の状態を治す。
朝食を摂る・長時間座位を避ける・運動習慣をつける
食事内容に繊維類がある(海藻・豆類など)
発癌性物質と呼ばれるものを避ける(喫煙・過多のアルコール摂取など)
痔核の治療
痔核は肛門疾患の中で最多の病気です。
肛門の粘膜の下には、血管が集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。

肛門への負担が重くなると、クッションを支える組織(支持組織)が引き伸ばされて、クッション部分が大きくなり、出血し肛門の外に出たりするようになります。これが痔核(いぼ痔)です。

痔核には、直腸側にできる内痔核と、肛門側にできる外痔核があります。また、内痔核が大きくなって脱出するようになると肛門側の痔核、つまり外痔核を伴って内外痔核という状態になることもあります。

治療は、病気の進行度によって

  • 保存治療
  • ジオン注
  • 手術

を使い分けます。
内痔核を切らずに治します
ジオン注(痔核硬化療法)とは、「ジオン注」という注射剤で、脱出を伴う内痔核(排便時に出てくる、あるいは普段から出たままになっているような、いぼ痔)に対して、注射による治療を可能にしたものです。

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に固着・固定させる治療法です。

痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射をするので「傷口から出血する」「傷口が傷む」というようなことはありません。

当院では保存療法で改善しない場合、治療の第1選択肢にしております。
ジオン注
ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸というものです。

  • 硫酸アルミニウムカリウム…出血症状や脱出症状を改善する
  • タンニン酸…硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節する

ジオン注を投与する前に肛門周囲への麻酔を行い肛門周囲の筋肉を緩め注射しやすくします。 麻酔法についてはクリニックにてご説明いたします。日帰りが可能です。

ジオン注はひとつの痔核に対して4ヶ所に分割して投与します。これは、痔核に薬液を十分に浸透させるための方法で、四段階注射法といいます。

複数の痔核がある場合には、それぞれに投与します。投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にする必要があります。
排便はいつから?
  • 排便は翌日から可能です。
  • 痛みをこわがって我慢しないようにしましょう。
仕事復帰は?
  • 翌日から可能です。
  • 「力仕事」「冷え」「長時間の同じ姿勢」を避けましょう。
通院は?
  • 手術と同じくらいのケアが必要です。
  • 副作用が起きることもありますので、定期的に通院してください。

副作用の報告例として、
発熱、血圧低下、下腹部痛、嘔気、肛門部の違和感、排便困難、痛み、出血などがあります。

これらがないことを確認して退院していただきますが、万が一、帰宅後に上記症状があればご連絡ください。場合によっては、入院治療が必要な場合がありますので提携病院へご紹介いたします。