鼠径ヘルニアの4つの症状とは?早期発見のポイントを解説!

こんにちは、消化器外科医の太田勝也 です。
今回は、鼠径(そけい)ヘルニアの症状と発見のポイント について詳しく解説します。

「足の付け根に違和感がある…」
「最近、下腹部が膨らむことがある…」

こうした症状がある方は、鼠径ヘルニアの可能性 があります!
放置すると 緊急手術が必要になることもあるため、早めの対策が重要です。

本記事では、鼠径ヘルニアを発見するための4つの症状 と、早期治療の重要性について解説します。


🔹 鼠径ヘルニアとは?

まず、鼠径ヘルニアとは何か? を簡単に説明します。

ヘルニアとは?
体の 筋肉や組織の弱い部分から、内臓が飛び出してしまう状態 のことを指します。

鼠径ヘルニアとは?
下腹部の 足の付け根(鼠径部)に発生するヘルニア で、小腸や大腸が飛び出してしまうため、「脱腸」 とも呼ばれます。

原因は?
多くは 生まれつきのもの ですが、加齢とともに筋肉が弱くなることも原因 となります。
また、重いものを持ち上げる習慣や 便秘・咳などの腹圧の増加 もリスク要因となります。

症状は?
鼠径ヘルニアの症状には 重症度に応じた4つの段階 があります。
この 4つの症状 を知ることで、早期発見・早期治療につなげましょう!


🔹 鼠径ヘルニアを発見する4つの症状

1️⃣ 鼠径部(足の付け根)にしこりができる

最初のサインは「足の付け根の違和感」や「膨らみ」 です。
立っているときや歩いているときに気づくことが多い ですが、寝ると元に戻ることもあります。
特に入浴時などに発見する方が多い です。

📌 データ:2021年の当院調査では、約52%の患者さんが「鼠径部のしこり」を最初の症状として発見しました。


2️⃣ 立つ・歩くと膨らみ、寝ると引っ込む

✅ 立ち上がると 鼠径部が膨らみ、指で押すと引っ込む 状態になります。
違和感はあるが、まだ痛みはない のが特徴です。
✅ しかし 放置すると悪化し、痛みが出ることもあるため要注意!

📌 この段階で病院を受診し、治療の相談をするのがベストです!


3️⃣ 痛みが出てくる

✅ これまで違和感だけだったのが、痛みを伴うようになる 段階です。
✅ 長時間立っていたり、運動をすると ズキズキした痛み を感じることがあります。
日常生活に支障が出始める ため、この段階で手術を考えることをおすすめします。

📌 強い痛みがある場合は、すぐに病院を受診しましょう!


4️⃣ 押しても戻らない(緊急手術が必要)

✅ これが 最も危険な状態 です!
✅ 鼠径部が 腫れ上がり、指で押しても戻らなくなる ことがあります。
腸が詰まり、腸閉塞(こうとうへいそく)を起こす危険性がある ため、すぐに医療機関を受診してください!
✅ この状態を 「嵌頓(かんとん)」 と呼び、放置すると腸が壊死して命に関わることもあります。

📌 「押しても戻らない」「持続的な激しい痛み」がある場合は、すぐに病院へ! 🚨


🔹 鼠径ヘルニアと間違えやすい病気(鑑別疾患)

鼠径部に痛みがあるからといって、すべてが鼠径ヘルニアとは限りません。
実は、以下のような病気が隠れていることもあります。

🔹 スポーツヘルニア(グロインペイン症候群)
➡ スポーツ選手に多く、股関節周辺の筋肉や腱が炎症を起こす病気。

🔹 股関節の疾患(変形性股関節症など)
➡ 鼠径部の痛みがあるが、膨らみが見られない場合は股関節の問題の可能性あり。

🔹 女性の場合:子宮内膜症
➡ 鼠径部の痛みが月経周期と関係している場合、子宮内膜症の可能性も。

📌 鼠径部の痛みがあっても、はっきりと膨らみがない場合は、専門医に相談しましょう!


🔹 鼠径ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアは、手術でしか治すことができません。

✅ 手術方法は2つ!
1️⃣ 前方到達法(鼠径部を切開する手術)
2️⃣ 腹腔鏡手術(カメラを使ってお腹の中から修復する手術)

どちらの方法も、ポリプロピレン製のメッシュを使って、ヘルニアの穴を塞ぐ治療 を行います。
手術を受けることで、鼠径ヘルニアは確実に治すことができます。


🔹 まとめ

鼠径ヘルニアの症状は、重症度に応じて4つの段階がある!
放置すると悪化し、緊急手術が必要になることもあるため、早めの受診が大切!
痛みがなくても、違和感や膨らみがあれば医療機関へ!
鼠径ヘルニアは手術でしか治せないため、適切な治療法を選択しよう!


🔹 最後に

「最近、足の付け根に違和感がある…」
「ヘルニアの手術を考えているけれど、どの方法がいいかわからない…」

こうした悩みをお持ちの方は、ぜひ早めに医療機関を受診 しましょう! 😊

現在お悩みの症状を一刻も早く治し、元の生活に戻ることができることを願っています。
消化器外科医 太田勝也 でした!